DP-1000は2ヶ月のエージングで豹変した。
CDをP-0と比べると、ピアノ、ヴァイオリンはP-0は張り良く、DP-1000は柔らかくしっとり。
オケのコントラバスがP-0は重く堅く、楽器の音色が濃い。
レクイエムの合唱はDP-1000は滑らかできめ細かい。
カルメンの児童合唱がP-0は鮮やかで元気一杯。
何故かP-0の方が音楽が遅く感じる。ゆっくりじっくり音を注入される感じ。DP-1000の方がさらっと流れていく。どんどん音が通り過ぎていくので遅れないよう気を付けて音を捕らえて咀嚼するイメージ。
低域はP-0がソースによっては重く引き摺るのが気になる。DP-1000は低域の量と質が中高域に比べて到らず音の統一感がいまひとつ。最低域まで沈み込まないのも残念。やはり低域の表現はDP-100の方が優れていたようだ。
ただ総じてDP-1000がP-0に劣るようには感じられない状態になった。ソースによっては魅力的な表現もする。優劣は付け難いように思う。
CDと違ってSACDは比較試聴できないので、記憶との比較になる。静けさの印象は変わらず、楽音がより鮮やかに表現も一歩踏み込んだものとなって奏者の気の入れ様がわかる。音楽に込めた感情がより伝わるのが嬉しい。
今までピアノのペダルの操作音が解像度判断の指標になっていたのが、現状どちらもほとんど聞き取れないのに気付いた。トランポのせいか、他の機器なのかはわからない。P-0は前回メンテから4年半経つので近々メーカーに診てもらおうと思う。