がんこ

池袋のラーメン店。がんこ創始者の店。カウンターのみ5席。以前は飲み屋だったようで狭い。麺はテボで茹でている上に掛け流し?さえもできない悪い状況。隣が大柄な人だと肘が当たるのと、カウンターが椅子に比べて低くて食べにくいのは気に入らない。ただ、店主がほとんど動かずに入り口の引き戸を開けて外で待つ人から食券を受け取ることができたりと、店内の全てに目が届くのが満更でもない様子が伺われ、客としても居心地は決して悪くない。
ラーメンを食べた。濃い醤油色のスープ。背脂は浮かず、魚粉も入らない。節や豚骨も使っているのだろうが突出する癖はなくストレートに醤油が前面に出る。スープのぬるさは特徴的で醤油の塩辛さとともに駅蕎麦を連想してしまう。
麺は中細でほとんど縮れがなく表面がツルツル。時間が経ってもそれほど食感は変わらない。ネギは白ネギを斜めに薄く切って清新さを出している。メンマは色が濃いめで表面が滑らか。煮豚はとても柔らかく旨みが凝縮された感じがする。
全体にスムーズさが支配的で「がんこ」という語感と掛け離れているのが面白い。