セイシェル 鳥の楽園 鳥の歌

マインド・リフレッシュシリーズ「セイシェル~鳥の歌」

マインド・リフレッシュシリーズ「セイシェル~鳥の歌」


鳥の鳴き声が主に収録されたディスク「セイシェル 鳥の楽園」は84年に発売され、長岡鉄男の記事で有名になった。89年に再発され、2002年に「セイシェル 鳥の歌」という名で1,000円の廉価盤として復刻された。鳥の歌はオリジナル盤とは収録時間や構成の違いがあり、別ソースではないかとネットに情報がある。2002年盤を新品で、89年盤を中古で入手し比較した。
何種類かの鳥の鳴き声と波の音だけなのでソースの違いを区別するのは難しい。鳥の歌の33'10"前後、左寄りの鳥の大きなさえずりと奥の鴨のようなガアガアという小さな鳴き声のする中で右から左へと虫の羽音が通り過ぎる。幾つかの音や定位が組合わされているのでこの部分は識別がしやすい。鳥の楽園の方は14'58"に明らかに同じ部分がある。音量は鳥の楽園のほうが3〜4dB小さい。少なくとも一部は同じソースを使っているようだ。
肝心の音質はどうかというと、普通の音楽のように録音上の聴き所で比較するということができないので比較試聴はしにくい。上記の同一部分は評価にはもうひとつなのが残念だ。トラックはひとつで「鳥の歌」の方にはインデックスもなく、比較試聴には全く向かないディスクといえる。
全体を何回か聴き比べていると、鳥の楽園の方が構成に減り張りがあって聴いていて楽しい。名盤「カメルーンのオペラ」が思い起こされるような雰囲気がある。