釣りキチ三平


釣りマンガの実写映画化。CGの不出来はやや気になるものの、話的には安心して観ていられる。
マンガの釣りキチ三平は、読むと釣りの愉しさが呼び起こされる真の名作。その点で映画は全く物足りない。
月刊釣り人2009年4月号の表紙は、この映画のスチルが使われている。三平とユリッペが竹の延竿(一平竿か)を担いでいつもの釣り場に出掛けるという何気ないシーンだ。表紙は縦長で、映画とは違って竿先まで巧く構図に収まっている。背景の穏やかな里山の風景や二人の屈託のない笑顔もあいまって、むしろ本編よりも胸が膨らむような釣りの愉しさが伝わってくるように思う。