リヒターのマタイSACD

バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

Bach: Matthaus-Passion

Bach: Matthaus-Passion

ミュンヘンバッハのリヒター、マタイのSACDを購入した。
CD初期盤に感動したので、それを越えることはないだろうと思っていたが、劣らぬ力作だった。
音量感はほぼ同じで、コンプレッションは感じられない。ただ、声や独奏がバックに比べて音量が大きく聴こえる。
全体に、滑らかで伸びやか。聴きやすいのだが、ややのっぺりしているようにも感じる。細かなノイズのベールを取り払ったように、クリアで綺麗な音になっていて「ちょっと盛ってるか?」と気になる瞬間もあり、CDの方が素朴で実直な印象を受ける。ただ、それは自家でのCDとSACDの機器自体の差によるところも大きいので、ソースの差とは言い切れない気もする。
CD化から20年経ったマスターテープの劣化というのは、特に気にならなかった。