茶器の直し







茶器を2つ直してもらった。

茶壺(急須)の蓋の割れは漆で共継ぎ。茶杯の縁の欠けは銀継ぎ。

二つとも自家では最古参の茶器で、今はなき海風號で購入し、20年以上使い続けてきた。茶杯はいつしか縁が欠けてしまった。同じようなものを探しても見付からない。そのまま使い続けていた。確か購入時に、海風號の主人から、良い茶杯がないので、自分が作らせたものと聞いた覚えがある。

茶壺の蓋を割ってしまったタイミングで、茶杯も直すことにした。

石川県加賀市の漆工房ぬしやに頼んで、計1万5千円。工期は4ヶ月。

茶壺はもともと手入れせずに使っていて、カルシウム分が白く析出しているので、継ぎの部分は目立たない。

茶杯は銀色をこちらで指定したのだが、中途半端に目立ってもうひとつ。金や赤などわざと派手な色にする気持ちが理解できた。