球体関節人形展

東京都現代美術館で行われた展覧会に行った。
作家一人当たりの出品数も多く圧巻だった。
四谷シモンの個性はやはり独特で、より多くの人に受け入れられるものと感じた。一方で一途に自分の世界に走る作家も多く、それはそれで見応えがあった。
魅せられつつも胃がキリキリと痛むような瞬間が何回もあった。作者の思いが理屈抜きにダイレクトに伝わるのだろう。
本当はもっと近付いて見入りたかったのだが、他人の目が気になってしまいできなかった。隔絶された空間で一対一で向き合ったなら、よりはっきりした感動が得られると思う。
人形が誰かの顔に見えてくるということはなく、むしろ人の顔が人形の顔に見えるというような不思議な気分になった。