革サドルに雨

店の前に自転車を置き、食事をしている時に雨に降られた。
店員が電話で洗濯物を取り込む云々と話すのを聞いて気付いたので、窓から外を見た時には地面は既に黒く濡れていて、じたばたしても手遅れだった。
普通に食事を済ませて店を出ると雨は止んでいた。サドルやフレームには結構な量の水滴が残っていた。アスファルトに雨はすっかり染み込んで、泥よけがなくても問題ないくらいだった。通り雨だったようだ。
サドル上の水滴を拭って、自転車を引いて帰った。駐輪場の明かりの下でよく見ると水ぶくれのように水滴の後が盛り上がっている。非常にやばい感じだ。
翌朝、見てみるとまるで何事もなかったかのように艶やかで平らな座面だった。十分に乾燥を待ってからオイルを塗ろうと思う。