アタッシュケース/ドキュメントケース

雑誌でホンダがHRCブランドで出しているカーボンケースが目に留まった。解説にわざわざウェットカーボンと書いてあるところが逆に好感が持てる。
カーボンのアタッシュといえばゼロハリの限定品だが、調べると最近は通常モデルになっているようだ。ベースモデルであるP4の3.4kgに対してカーボンは2.8kgと18%の軽量化がなされている。実物を見てみると、カーボン以前にアタッシュとしての作りの良さが印象的。ダイヤル部のフラップや、開閉部の金具、内装など、さすがにプレミアムラインと名打つだけのことはある。手持ちのゼロハリが廉価版であることがはっきりと認識できた。
他にも検索すると、車屋が受注品としてドライカーボンを売りにしてアタッシュを作っていた。内装はノーメックスという。ただ残念ながら、ゼロハリを見てしまった後では可動部や接合面の作りは期待できず、もうひとつ食指が動かない。
しかしいくら考えてみても外装材としてカーボンという素材はどうなのか正直わからない。強度的な問題は実用上どうでもいいとして、2割弱の軽量化は微妙。そして傷が付いていった時、それが魅力的なのかが大いに疑問だ。定期的にコンパウンドなどで磨くと新品同様に戻るかも知れないが、「味」という面では全く面白みがないだろう。やはり実際使い込んでみないことには結論は出ないのだろうか。