スピーカー密閉度の向上




密閉型スピーカーを使っているのだが、エアーのデマグネタイジングディスクを掛けると片方のスピーカーから空気漏れの異音が出た。いわゆるスイープなのだが、ある周波数で天板と側板の隙間でバスバスと空気の出し入れが起こる。
50〜70mm程度の範囲がまずいようで、見た目の隙間自体は長さ200mm以上、高さ0.5mm〜0.8mmほど。
コーキング剤やボンドで埋めるなら細いノズルを隙間に挿し入れる必要がある。粘性が低いものでないとノズルから十分には出て行かないだろう。目立つ位置でもあり、色は黒もしくは透明、はみ出したら拭き取れるよう水性が望ましい。そんな都合のいいものがあるのか、また上手く密閉度が確保できるのかかなり怪しい気がしてしばらく見て見ぬふり(聞いて聞かぬふり)をしていたのだが、やはり何とかしようと探してみた。
秋葉原ラジオ会館にある模型屋でアルテコ社の瞬間接着剤用ノズル(極細)MN-01、そして乾くと透明になるタミヤクラフトボンド水性タイプを入手。ボンドに元々あるノズルの先に更に極細ノズルを取り付ける。極細ノズルの細さは十分。ただしボンドの粘性はそれほど高くはないもののノズルが細すぎてなかなか出て行かない。力を入れてチューブをつぶすと程なく握力が限界に達してしまった。それでも気になる50〜70mm程度の範囲を何とか埋めた。一日置いて音を出すと、その部分は収まったようだが空気漏れは横に回り込んでいる。
奥まで大量にボンドを注入する必要があるようで、ミネシマ社のインジェクター・3pcs(注射器3本組)を東急ハンズで購入。3種ある針の中で最小のものはうまい具合に隙間に入った。前回埋めた隙間の左右に出来るだけ奥までボンドを注入する。約1ccは入ったようだ。
聞いてみるとどうやら空気漏れはなくなった模様。代わりにユニットが悲鳴を上げる異音や部屋の何処かの共振音が聞こえてくる。道は遠いものの一歩前進といえるだろう。