純粋の探求


ビュフェのドライポイントを購入した。オークションで15,000円。ただし額の色が気に入らず、入れ換えたので更に10,000円程度掛かった。
1953年のジオノと共作の挿画本「純粋の探求」の中の一枚。初期のビュフェは、細く尖った過剰な線で、空虚な風景描写を多く行った。心に迫る凄みがあると思う。この作品も、牢獄かと思うような寒々とした部屋を描いているが、ドアの内側に錠が見えることから、普通の部屋ということがわかる。素晴らしい作品だとは思うものの、家に飾って気持ち良いかといわれる少々悩ましい部分がある。