戯言

この喧噪の世界で、静かで美しい完璧なバランスがその丼の中に存在する。そしてその大切なものを丸ごと体内に取り込む。麗しい行為だ。
しかし、ラーメンが全てこの特質を持っている訳ではない。
例えば替え玉のシステムは全くこの精神とは相いれない。またカウンターにトッピングを各種取り揃え、客にアレンジの楽しみを提供するというのも違う。
それらの良さは認めつつ、どうしてもラーメンの純度を損ねていると考えてしまう。