利根川サイクリングロード上流

よしおか温泉
熊谷から渋川までの60kmを走った。下流中流に続き、三度目でついに全域を走破したことになる。
途中の五科橋までは中流下流と同じ吹きっさらしの土手上の道。今回は向かい風が非道く、プリントした地図を開くと飛ばされそうなほどだった。五科橋からは竹林や並木の中を走るので向かい風の影響を受けにくく、やっと人心地がつけた。路面は小さな段差が多く、枯れ木などが散乱して走りにくいものの、橋の下を少しの高低差で潜ったり、フェンスのようなものでCRが守られていたりと中々よく整備されている。
荒川の上流部はまさに人里離れるという感じで夜間は恐ろしいと思えるほどだったが、利根川の上流部は土手の脇にずっと人家が立ち並んでいた。さすがに渋川に近づくと落ち着いた山里の風景となった。CR脇の吉岡温泉に立ち寄ってみると、ひなびた温泉のイメージとは大きく異なり、広い駐車場には地元客の車が並び、建物も近代的であり、なぜか風力発電のプロペラまで回っているという最近ありがちな大規模な温泉施設だった。
この辺りの利根川は川幅こそ広く立派であるが、瀬といってもいいような姿を見せていた。ざあざあと涼しげな音を立て何だか若々しい。下流利根川のイメージと大きく異なり面白く感じた。