コルビュジェLC2

LC2 3p
新居のリビング用にLC2の購入を考えている。
カッシーナ、レザーフォーム、大塚家具、E-COMFORTの順にメーカー違いの製品を比べてみた。
カッシーナは現在、フェザーを使っていないようで、かっちりした座り心地。20年程前の製品のふわりと包み込まれるような心地よさは感じられなかった。フレームのクロームメッキは美しく滑らかでしっとりしている。フレームの底部の平面は静まり返った水面のよう。革の質も極上で全く申し分ない。
ちなみにLC3にはフェザータイプがあった。大きいので包み込まれる感じは少ないがこちらには以前の座り心地を思い起こさせるものがある。
レザーフォームのLC2はかなり堅い座り心地。またひじ掛けの角も堅く寛げる感じがしない。手入れの具合だろうかクロームは気持ちくすんだ部分がある。革の質は最高グレードのものは十分に良い。
大塚家具はレザーフォームほどは堅くはない。特にひじ掛けの堅さは問題ないレベル。座った瞬間の柔らかさも感じられていいが、フェザータイプとはやはり明らかに異なる。クロームのフレームの仕上げは上々。革は最上グレードは素晴らしいが、3pモデルで比較して下位グレードとは約30万円の差がありそこまで高額ということには驚かされる。
E-COMFORTはフレームがクロームメッキではなく、ステンレスポリッシュ。マットな質感でややむらもあるように見える。ただ想像した程の安っぽさはなく質実な感じはクロームメッキとは違う魅力があるともいえる。エッジの処理は丁寧だが、細いフレームで正確な直角が出ていない部分もある。クッションはフェザーを使わない中ではかなり柔らかい。サブクッションは対照的に堅く、話を聞くと最近ウレタンの仕様を変えてみたりと拘りをもって考えられているようだ。革の質は最上グレードは質感は良いが、座っていてやや革の匂いが強いのが気になる。
4種の値段は順に130万、48万、70万、28万と差が大きい。そして座り心地はそれぞれ想像以上の違いがあり、好き嫌いが大きく別れるように思う。