草加八潮工業団地入り口にあるラーメン店。みそホルモンラーメンを食べた。
背脂系ラーメン。溶かしてある味噌は一般的な癖のないもの。ネギやニラ、ニンニクなどの香味野菜で全体の味が形作られている。昔ながらの街道ラーメンだが熱狂的なファンがいるであろう迫力が感じられ、完全に今を生きるラーメンである。
トッピングは牛頬肉をぐずぐずになるまで煮込んだもの。甘さと唐辛子の辛さがスープに段々と溶け出し、味が変わって行くのが楽しい。各種刺激物によって食後はバリバリとした刺々しさが残り、巧く化学調味料の嫌みを隠している。
モノトーンのがらんとした店内。白は元の色で黒は埃や油汚れが付いてできたもの。カウンターに座ってラーメンを食べていると、脇の街道をトラックが唸りを上げて次々通過する。排ガスの臭いや殺伐とした雰囲気までもがこの味にいい具合に調和するようだ。
