The Nightfly SACD

Nightfly SACD を購入した。デジタル録音最初期の作品であり、94年に購入したUS盤CDで聴く限り、全域で緩みなくいかにもデジタルらしい音である一方、ビットが足りないような音の薄さが特徴的だった。
SACDのCD層は約3dB通常CDより音量が大きく、密度感が高められていることもわかる。ただ不自然さはなく、いい頃合い。
SACD2chは音の立ち上がりのシャープさを残しつつ、音のつながりの滑らかさを増している。ビットを増やしたり、サンプリング周波数を上げたりといったDD変換で音が良くなる場合があるが、その効果が明らかに感じられるような好ましい音質だ。
マルチは新録を聴くような楽しさが前面に出てしまって正直冷静に音質評価ができない。
自家では機械の差もあって、同じ音源の場合はCDとSACDではCDの方が良い結果になることが多いのだが、今後このソースはSACD2chもしくはマルチで聴きたいと思う。