P-0調整

CDトランスポートESOTERIC P-0は前回調整から4年半。特に不具合は感じてなかったがSACDトランスポートの更新のタイミングで調整に出すことにした。

問い合わせるとピックアップの在庫はまだあるものの、基盤は既にないという、場合によって修理不能とのこと。エポックとなる製品のメーカー修理ができなくなるとは残念だ。

一ヶ月余りで完了。交換部品はピックアップASSYが5万円と一番高額で、後はフラットケーブル、ベルト、ベアリングなどの消耗品類が約5千円。分解清掃、注油、機構の調整などの技術料は7万円。合計138,072円。

読み込みのキュルキュル音の音質が変わったものの危なっかしい感じは相変わらず。久しぶりのP-0はとにかく「音の量」が多い。そしてこれは流石に御し切れないかと思っていても、ギリギリ制御される感が何というか弩級機の面目躍如といった印象。その制御が調整によって精度が高まったように感じる。一般には微差かも知れないが日々聴いている人間にとっては少なからぬ差と感じた。