Playback Designs MPD-8 ファームアップデート

MPD-8

D/Aコンバーター Playback Designs MPD-8 のファームアップデートを行った。最新ファームは今年の3月に提供されたようだ。

015 011 → 019 011

ファームアップデートは、良く調べもせずPCオーディオのインタフェース系のもので音質自体は変わらないだろうと思ってスルーしていたが、ユーザーのレビューを見て思い立った。

アップデート方法はとても洗練されていて、ホームページからアップデート用のwavファイルをダウンロードし、PCかMacをUSB接続して再生するというもの。再生中は無音でMPD-8の表示窓にはアップデート中の旨が表示される。約2分で終了。

音の変化はまあ控えめだろうか。

前に出るメインな音と後ろに隠れるマイナーな音があるとして、MPD-8は後ろに隠れる音を丁寧に掬い上げて提示してくれる印象があったのが、それがやや控えめになり、代わりに前に出る音をより鮮やかに色濃く提示するようになった気がする。

音楽に通低する温かさや穏やかさは変わらず、音楽がより活き活きと聴こえると言ったらよいだろうか。さらに進んでダイナミックに、時にガッツを感じられるようになったと言ったら大袈裟だろうか。これまでになくウーファーをグイグイと制御する勢いを感じる。電源部を強化したようなイメージに近い。

前後の定位が以前より明確になって立体的な音場を提示するのも今までなかった表現な気がする。

最初に控えめと表現したが、単に良い悪いではなく方向性が変わったようで、正直すぐには受け取り切れないところもある。引き続き委細に聴いて行きたいと思う。