M氏の音

昨夕遅れて伺うと、もう宴会が始まってしまっていたので、あきらめて自分も飲むことにした。
しばらくして酔った状態で聴かせてもらう。以前とはかなり傾向が異なっているように感じた。
クロック周りに大きな進歩があったようだ。
とても辛口の音色で、それを楽しむという方向ではない。
音の出方が驚くほど精確。音の生まれ方、発音自体を聴くのが楽しく新鮮だ。広い音場、小さい音像とあいまって実に気持ちの良い音楽体験だった。
低域は切り捨てているし、音色の楽しみも削ぎ落としているようで、ソフトの魅力が発揮されない場合もあったが、長所を生かすため色々と捨てることが必要なのだろう。潔く美しい在り方だと思う。