イルンゴのオーディオボードを買った。SACDプレーヤーに使うつもりで厚さ90mmの黒。
SACDプレーヤーのソニーSCD-1は純正の足を取り外してマグナライザーMR-808を介し、フローリングの床に直置きしていた。Goldmund Eidos38+20MEのCDの音と比べて、一言でいうと無機質で音楽味に乏しく、もう少し何とかしたいと思っている。
ボードにはタイルカーペットが同梱されていたが、まずはボードは床に直接置いて、インシュレーターも同じマグナライザーを使ってみた。設置一日後の音は、一聴ベースの音に木質の膨らみや広がりが感じられるようになった。ただし量感が増えて緩くなるまでは行かないのが好ましい。変化自体は激変とまでいえないものの十分に感知できるレベル。
次にタイルカーペットを床とボードの間に挟んでみた。こちらも一日後に試聴。残念ながらあまり変化はない。この段階で様々なディスクを掛けてGoldmundのセットと改めて比較すると、SCD-1は高解像度で音像も小さく、細密画のような描写をするのが印象的。生真面目で真摯さがよく伝わる表現といえる。一方のGoldmundは音像はやや大きいものの、やはり音楽的な表現力が圧倒的に勝る。演奏者の胸を切り開いて波打つ心臓を鷲掴みするようなシーンが頭に浮かんでしまう。そのくらい気持ちがよく伝わってくる。音色の描き分けのコントラストが強いために、そのように感じられるのではないだろうか。
ボードの影響は期待したよりも少ないかも知れない。あるいはマグナライザーが支配的なのか。積層革インシュレーターのSonoriteも入手する予定なので、イルンゴ純正の組み合わせに期待したい。