続いて店にあったYGアコースティックスのスピーカーを聴いた。
全身アルミのエンクロージャーで見るからにかっちりした音がしそうである。小型スピーカーの下にサブウーファーがある構造でアクティブ型サブウーファーは50Hz以下しか受け持たないという。
強靭でグイグイ押してくる表現だ。
筺体の鳴きが非常に上手く抑えられている。低周波レベルまで伸びた低域は、しかし扱いが難しいようで上とは別に一人歩きしがちな印象。カンターテドミノのオルガンは別録りのように一体感がない。
上部のエンクロージャーはアルミの一枚板ではなく、物性の違うアルミ板3枚が積層されたものだそうだ。その成果は音として聴き取れる。
ハイエンド機器らしく全体に気難しさを感じさせるが、アクティブウーファーを上手く躾けると音は豹変しそうな気がする。可能性を感じさせるスピーカーだ。
