ポット

Alfi トップサーモスリム L
職場が変わり、今まではコーヒーは飲み放題の会費制だったのが、自動販売機で都度購入になった。ただし、お湯は少し離れた場所で汲むことができる。そこでポットを持ち込み自席でコーヒーやお茶を入れることにした。
一日分入るような大きなポット(魔法瓶)は持っていなかったので探してみると、キッチンに置くタイプと携帯用の水筒タイプに大別されるようだ。キッチンに置く系統には、ホテルのルームサービスでワゴンに乗って登場するクロームメッキの豪奢なものや、半透明の樹脂で出来た洒落てモダンなものまで色々ある。ただ注ぎ口が剥き出しのものばかりで多くの人の行き交うオフィスに置くのは少々憚られる。引き出しの中に仕舞うということも可能ではあるが、やはり水筒タイプにすることにした。適当な容量もよく分からないということで、まずは安価な水筒タイプをという思いもあった。
デザインはどれも無骨ではっきりいって面白みがない。性能的にも大差ないようだったのでポットの世界では大手とされる独alfi社製のトップサーモスリムLにしてみた。胴の中央部が少しくびれて持ちやすくなっている。質感は画像よりもざっくりしてラフな感じ。多少手荒く扱っても傷が気になることはないだろう。ただステンレス自体は意外に薄く、打ち傷で凹むかも知れない。一方で軽いというメリットはあるだろう。
使用感であるが、給湯室で蛇口から直接熱湯を入れることになるので、取っ手がないのが危なっかしく使いにくい。蛇口の真下にポットの口が来るよう狙いすまして流しに置くか、手持ちでお湯がポットの外側を伝わって火傷しないよう湯を入れるかのどちらかになる。それからコーヒーのペーパードリップをするとき、お湯を細く注ぐということができない。昔ながらのプラスチックの中栓を緩める方式なのだが、少しだけお湯が出るようにすると縁を伝ってポットの外側に回り込んでこぼれてしまう。良いと思うのは胴のくびれで、注ぐ時に安定しているのはもちろん、水を切るためポットを振りまわすときにも安心感がある。0.7lという容量は自分にとって少ないということもわかった。なくなったら再度お湯を汲みに行けばいいので、今すぐ買い替える必要は感じないが、キッチン用のポットの購入を検討するのもいいかも知れないと思い始めている。