茶壷


香港の茶具文物館にて茶壷を購入した。280香港ドル(約2,811円)。
茶具文物館内の土産物店にあったもので、10倍程度の良い値段のものに混って、好みの形で安いものがあった。少し背が低く、かなり肉厚で粗めの肌、見た目と掌中での安定感がしっくりと来る。香港人が好んで飲むというプーアール茶を購入したので、専用の茶壷を宛てがおうと考えた。重いお茶とは特に相性が良いと思う。
帰って早速お茶を入れてみると、今までのものと予想以上に使い勝手が違うので面食らった。まず熱い。丼の中で茶壷を半分くらい湯に沈めて抽出しているので、一煎目、二煎目辺りでは持ち手の部分が熱く、火傷しそうになる。茶壷の中の湯もさぞや冷めにくいことだろう。
肉厚なので重い上に重量バランスも異なり、茶を注ぐ時のコントロールが何だか難しい。持ち手が太いために指の入る穴が小さいのも扱いにくさの一因となっている。
湯が冷めにくいのは明らかな長所に違いない。湯に沈めるというのをやめても良いかも知れない。使いこなしを楽しみたい。