Apple Watch

38mmステンレススチールケースとホワイ
Apple Watchを購入した。38mmのステンモデル。白ラバーストラップ。
アイクポッドの時計が好きで、メガポッドクロノグラフを愛用していたことがある。チタンブレスとグレーのラバーストラップを付け替えて楽しんでいた。マナティーの限定白ストラップモデルが欲しかったが、入手できなかった苦い思い出がある。仮に手に入ったとしても、ストラップの供給が心配で安心して使えなかったと思う。
Apple Watchのラバーストラップはアイクポッドと同じに見える。Marc NewsonAppleに入ったとも聞いた。スマートウォッチかどうかは別にして、ストラップに魅力を感じる。アイクポッドのストラップは確か38,000円だったはずで、Apple Watch本体をおまけと考えても安い。
主に時計としての使用感を書いてみる。
まず時刻の常時表示ができないことが予想以上に気に入らない。ただ黒いだけの文字盤は時計としてあり得ないと感じた。文字盤のデザインは時刻を知る時だけでなく、視界の隅に入った時にも気持ちに大きく働きかけるということがよくわかった。ルクルトのリベルソのように時計の裏にスマートウォッチ機能を配すか、ポルシェデザインのコンパスウォッチのように、時計を跳ね上げると、下からスマートウォッチが現れるというのが、あるべき姿のような気がする。ようするに、時計が主でスマートデバイスはやはり従だと思う。
文字盤のデザインがもうひとつだ。なぜクロノグラフが縦目なのだろう。一種しかないなら横目のツーカウンターが本道だろう。
文字盤の表示が平面なのがつまらない。ギョーシェだけでなく、エッジを効かせた針の造形、多針の重層感、手盛りフォント、サンドウィッチ文字盤等々、次々と魅力的なっ立体的な文字盤内の世界が思い浮かぶ。傾けたときにグラフィックにエフェクトを掛けて奥行きを感じさせるデザインを期待したい。
肝心のストラップはアイクポッドより薄くペラペラだった。本体に比べてストラップが貧弱でバランスが悪い。他の革製ストラップや金属を編んだミラネーゼブレスも、どれも一般的な時計に比べてアンバランスに感じる。ブレスは唯一厚いが、実物を手にしてみると、こんどは繊細さが足りない。いわゆる高級時計のブレスに比べて大幅に安いものの、品質は及ばず、食指は動かなかった。
ラバーストラップは長短2種が付属するのに、穴が多すぎるだろう。貧乏くさいし、安っぽい。この辺りは大衆用の商品として、馬脚があらわれている。