LC4

Cassina LC4

シート裏面破れ

フェルト

ロゴのズレ

脚の角形キャップ

コルビュジェLC4の革シートの裏の布が破れてしまい中のウレタンも破断していた。大塚家具で1994年に購入したもので、冬は毛皮に換えているものの春夏秋と一日数時間28年も使い続けていたので流石に寿命だろう。大塚家具では扱いを既に終了しており、修理するか、別メーカーの交換シートに買い換えることになる。

大塚家具で修理の見積もりをしたところ自社修理で7万円弱とのこと。

以前LC2を見せてもらったことのあるmmis社にはLC4シートに3グレードの革があり最上品は14万円。

大塚家具で修理の相談をしたときゴムバンドの劣化具合を確認された、毛皮と革を交換するときにゴムバンドを数センチずつ回して力が掛かる場所をずらしていたのでしばらくは大丈夫と思う。とはいえそれなりの年数が経っているのでどこか壊れることもあるだろう。ブログ開始前に脚のプラ製キャップが割れたこともあり、補修パーツの手に入らない状況では苦労するのは明らかだ。

これからも長く常用するだろうことを考えてカッシーナのLC4に買い換えることにした。30年前は50万位だったはずが今は80万と1.5倍になっている。

革のタイプを購入。カッシーナの標準革というXは厚くしぼが粗め。同じ黒革でもLCシリーズ専用というLCXは薄くしぼはきめ細かくとても柔らかい。値段はLCXが少しだけ高いがLCXの方がかなり上質に感じられる。

LC4は薄いウレタンとゴムバンドで体を保持するのでXの厚さと固さがバランス良く安心な気がする。LCXはLC2などの厚く柔らかいクッションとの相性が良さそうで、より優しく体を包んでくれるだろう。Xは在庫があり、LCXは半年程の納期が必要ということも気になったが、しばし悩んだ末にXの方にした。

細部を確認すると、パイプフレームが左右で二分割されたものが溶接されている。大塚家具のものは一体構造なので美しくコストも掛かっているはず。オリジナルがそうだったのだろうか。フレームを持ち上げると少し重い。ゴムバンドを留める金属パーツは銀色に輝いて美しく強度も高そう。

脚部は長楕円の部分がカッシーナは80mm。大塚家具は60mmと大きく見た目が異なる。60mmでも強度的には問題があるようには思えないがより頑丈なのだろうか。

またパイプフレームが脚から外れないように脚が延びている部分の側面には丁寧に傷防止のフェルトが貼られている。パイプフレームの荷重が掛かる円形パーツの取り付けは脚部内側にフランジを介して取り付けられている。手は掛かっているが外側からネジが見えにくい(小さいネジ穴が確認できる)以外にメリットは少なそうだ。また円形パーツには滑り止めのシートが巻かれているがあまり効果は高くないようだ。

脚部のロゴが激しくズレているのはご愛敬だろうか。

脚が床に接する部分のキャップは円形でなく角形。公式サイトの画像とは異なっているようだ。小さいので強度が心配だ。

革の質はそれほど良いものには思われないが何年か経って馴染んでくると印象が変わるかも知れない。