ESOTERIC P-0

P-0
会社の先輩からP-0を譲ってもらった。オリジナルを最終ヴァージョンまでアップグレードした個体。
現用のCDトランポが10年経ち、そろそろ修理が危うい感じがしてきたので、買い換えを考えている。先日Accuphaseの最新機種を自宅試聴したときに進歩のなさに驚き、代替機が見付かるのか心配になってきた。SACDはデジタルイコライザーDG-58へ専用線でデジタル接続するためAccuphase以外は使いたくないので、CDはできたらCD専用トランポが欲しい。
P-0は外観が好みでないため、手元に置いて使うということが想像できなかったが、自宅で聴いたことは一度もなかったので試しに使ってみることにした。
春にメンテナンス受けたP-0はDCケーブルを純正6Nに交換してある。脚はオリジナル。床置きのイルンゴボードの上に、純正スパイク受けの代わりにサウンドジュリアのドライカーボンスパイク受けを介して設置した。電源部はラック高さの関係で、スパイクやゴム足を外し、床置きのBDRボードにJ1コーンで3点支持。サーボはリファレンスで試聴した。
Goldmund Eidos38と比較。低域が鈍重に聴こえるのと、女性ヴォーカルに華やかさが足りない他は驚くほどEidosと似ている。Accuphaseではどうしても感じられた「壁」がなく、これは明らかに同じ土俵の音だと言える。そのことが正直意外だった。低域が重いのは下支えがどっしりしたり、どろどろしたふてぶてしい表現には有利で、高域もノイズ感の無さや締まってカッチリ聴こえることがプラスに働く場合もある。ただ、高域に関しては先に華やかさといったが、「ヒリヒリした感じ」の有無が音楽の感動を大きく左右するようで、懐の深さはEidosの方がどうしても一枚上手という印象を受ける。残念ながら外観や操作性を含めると自分にとってはEidosの圧勝という感じだ。
一方で、あのP-0がこんなものではないだろうという気持ちも残る。ある専用パーツを発注したので、再戦を楽しみにしたい。