毛ばたき

松本毛ばたき 彩園

荷姿

取手部意匠



松本毛ばたきの彩園が納期3週間ほどで届いた。

梱包箱のサイズには驚いたが十分な長さがあって良い。具体的には4Cのルーフが片側から反対側まで届く。そして様々に角度を変えて使っても重過ぎて苦痛になることはない。

作りは全体に丁寧でしっかりしている。柄のそばに白い羽毛が配されているところなどはデザイン的にも洒落ている。

まだ一度のみだが、ざっと全体に毛ばたきを使っただけで眼に付く埃などは綺麗に取り除かれるようだ。

誤解していたのだが、化学繊維は静電気で埃を吸い付けるが、ダチョウの羽毛の毛ばたきは静電気なしで埃を絡め取るそうだ。さらに車に静電気が帯電しているときは使用しないよう注意書があった。

取説では月に2度、10~30分程度風通しの良い場所で日光に当てること。そしてたまに湯のし(沸騰したお湯の蒸気に当てる事)すると製品にハリがよみがえるとあった。湯のしとはもともと反物に蒸気を当ててシワを伸ばし縦糸横糸を均等にして歪みを整える作業のことらしい。人生で縁のなかった言葉に毛ばたきで出会うことになるとは感慨深い。