カウントアップ機能の付いたキッチンタイマーを買い直した。
英ソルター社のもの。通販サイトの画像では美しいクローム。生産は中国で値段も約3000円と他の製品の3倍もするため金属製と思い込んでいたが、届いてみると驚く軽さのプラスチック製。実際の質感も金属とは異なりがっかりする。使い込んで小傷が付き、化けの皮が剥がれていくみすぼらしさを想像して陰鬱な気持ちになる。半日WEB上を彷徨ったものの他にまともなものは見つけられなかったため、とりあえず諦めるしかなさそうだ。
届くまでの何日か英国軍用ストップウオッチを引っ張り出して使っていた。コンベンショナルな機械式ストップウオッチでスプリットセコンド付き。独身時代に台所仕事用に毎日使っていた。おそらく70年代製の実用品で文字盤もプリントで面白味、趣味性は全くない。しかしボタンの押下感や手巻きの巻き上げ感は至極真っ当で、大袈裟に言えば使うたびに心が豊かに満たされる。ただ今は妻も一緒に使うことになるので、かなりヘヴィーなその使い勝手を押し付けるのはどうかと思う。
ちなみにアナログクオーツ式のストップウオッチはセイコーが以前から出していたが、数年前に生産を終了したようだ。筺体デザインは気に入らないものの、軽くて落としても壊れにくいと思われ、気軽に使うにはクオーツ式も決して悪くないと思う。手に入れる時期を逃してしまったのは残念だ。
