セルジオ・メンデス

ブルーノート東京セルジオ・メンデスを聴いた。
登場時や曲をリードする時、普通に仕切っているというより、暖かい尊敬の念で迎えられているような気がするのは先入観からくるのだろうか。肩をすぼめたような感じでやや窮屈そうに淡々と電子ピアノを操る姿が印象に残った。

客層は老若男女ばらばら、外国人もかなりいる。3人以上のグループが多いようで、席の構成もそれに合っているように思う。古い曲が大半で安心して聴いていられるライブだった。もっとも悪く言えば予定調和で面白みが少ないともいえるだろう。ただ変わったところでThe Frogという曲はスリリングな勢いが感じられなかなか面白かった。
ブルーノート東京は場所が変わってから行ったのは初めてで、ロビーやフロアが以前より広々して気持ちが良い。ステージに正対する席が少ないのは相変わらず。今回取った右手壁際の席は思ったより低域がかぶらず癖のない音響を楽しむことができた。面倒がらずにまた出掛けてみたい。