踏み台


オーディオルームは床を他の部屋より下げたため、廊下との段差が410mmある。そのため高さ230mmの踏み台を置いた。230mmにしたのは階段の高さの規格の最大値だったためで、防音扉の敷居に凸凹があり、それを注意して踏み越える必要があるので部屋に入る一段目の段差の方をより少なくしたいと考えた。
部屋が狭い割に踏み台はかなり大きなものになるので、中にものを入れられるようにするのも良さそうだが、貧乏臭くなるのも怖かったのでとりあえずただの角材にした。
ネットで適当なサイズのものを探して製材してもらった。材質は南米産のアレルセ。チリ杉、あるいはパタゴニアひばとも呼ばれているようだ。樹齢が2千年を越えるものもあり、ワシントン条約で輸入ができなくなっている。今回は流通在庫がそれ程高くない価格(49,000円)で手に入った。
腐れや白太があってとても良い材とはいえないだろうが、荒々しい魅力があってそれはそれで見所がある。床と同じく蜜蝋を塗ると、予想より派手な赤みが出てしまった。ハレの場であるオーディオルームへの第一歩が赤絨毯よろしく目出度い感じになる?とするか、あるいは目立つ色なので安全ということで自分を納得させようと思う。