試聴屋ヒューズ

DACにも試聴屋ヒューズを導入。本当は1.6Aなのだがミゼット型は1.0Aと3.15Aしか用意していないというので仕方なく1.0Aを挿してみた。
6〜7年使用した旧型クライオオーディオ製ヒューズからの交換になる。
初日。音量が下がったように聴こえる。ピアノの打鍵にまとわりつくビリつくような歪成分が消えてすっきりと音が立ち上がる。タイトで精確という印象はトランポに使った時と同じ。ただ最低域に伸びがないところと質感が揃わない違和感がある。
二日目。どこか鈍いものの音量はアップ。歪感も普通に増えてきたのは残念。ヒューズの向きを逆にしてみたがあまり差はなく、どちらかといえば曇りつつも押し出しの良い方が正しいのかと迷う。以前使っていた旧型クライオヒューズに比べて不安定な感じがする。トランポで試した時の「着けた途端に落ち着き払った安定感」というのが嘘のよう。
三日目。段々まとまってきた印象。ただ明らかな音質向上というのとは異なり、滲み緩みのなさ、キレのよさという良い面と共に、前述の腰の座らない不安定な感じがやはり付きまとう。半分アナログのDACはトランポとはそもそも異なるものなのか、あるいは1.6Aと1Aの差が出たのか、もう少し吟味が必要かも知れない。
一週間経って不安定な感じはなくなった。しかし低域がタイトで少々ドライ、悪く言えば生硬。安定感よりも小回り重視な感じでスピーカーが小型になったよう。嫌いではないテイストなのでしばらくこのまま使ってみたい。