ブランパン アクアラング

アクアラング
ブランパンのアクアラング、ブレスモデルを中古で購入した。1999本限定の1960番台と後期の個体。仕上げ済みで一見綺麗だが、コーティングが弱いと言われている風防は細かい傷が無数に付いているのでパーツ交換を考えている。
手持ちのフィフティファゾムスと比べるとケースは数字以上に薄く感じる。ベゼルは強度を確保しつつもシンプル、側面もスマートに処理されている。一方でブレスは分厚い無垢。重厚なブレスとの対比もあって時計本体は非常に軽快で清潔な印象を与える。
フィフティファゾムスの青文字盤に比べて黒文字盤は落ち着いてシック。スケルトンでない針は夜光の白い面積も大きく視認性は吃驚するほど良い。分目盛りはフィフティファゾムスではベゼルの反射で見にくかったのが、アクアラングでは目立ち過ぎるほどに存在を主張している。
ケースとブレスが隅々まで艶消し仕上げのために、文字盤、インデクス、針の艶の部分がくっきりと良く目立つ。そのメリハリの効いたところがアクアラング最大の魅力だろう。
今回は高品質なブレスを楽しむのを目的に時計を入手し、その点では期待どおり満足なのだが、時計本体は遊びなく手堅く真面目すぎて、未だに他人の時計をしているようで落ち着かない。