Esoteric がプロデュースしたクレンペラー「大地の歌」のリマスタリングディスクを購入した。
同シリーズでは初めての入手。90年頃の国内盤と比較した。一聴シャープでタイトな音。国内盤には甘くファットな印象があったので、少しでもニュートラル方向にシフトして好ましい。最低域方向にレンジが拡大している。アナログ録音なのでどうしても中高域と比べて低域が緩いのは仕方ないだろう。声を張り上げた時の歪み感が減って背景が静か。一部の楽器の鮮やかさも上がっている。コンプレッションは鼻につかないレベル。全体にけれん味のない堅実な仕上がりとなっている。
SACD層とCD層の差については、SACDの方が奥行き方向がより自然。機器の差によるものかも知れないが自室ではバランスが良いという意味でSACDの方を優先したい。
