巴家

神田の大正8年創業の広東料理店。「らーめん」を食べた。
油分のほとんどない醤油色のスープ。エキス分も最小限で、醤油自体の味も薄く全く癖がない。
麺は自家製麺という。細く縮れなく柔らかいがキリリとした茹で上がりで食感が面白い。特筆すべきは麺の長さ。腕をかなり伸ばしても足りないほど長い。ごく少量箸に取ってみても途中で絡まってしまう。麺を途中で噛み切るのが嫌な性分なので、趣旨替えを要求されているようでもやもやする。
チャーシューはしっかりした食感で味が濃い。細く切った薄味のメンマと刻みネギまでどこか上品で、古典ラーメンを盛り上げる。
総じて、スープ飲みの自分には残念だが、麺食いの評価は上がると思う。