DG-58低域のレベル上昇

DG-58

プリーズ・リクエスト

プリーズ・リクエスト

DG-48からDG-58に変えて、測定値が明らかに変わった部分がある。20Hz以下10Hzまでの数字で、以前に比べると、20Hz:0.5dBから10Hz:5.0dBまでなだらかに増加している。
現実にDG-58になってから音が大きくなっているのか、表示だけなのかはわからない。ただ、DG-58に替えて、低域が緩くなった気がするのも確かで、エージングにより収まるのかも知れないと思いつつ、我慢して待つのは面白くない。そこで、イコライジングで元の特性をシミュレートしてみた。CDを聴く限り、20Hz以下の超低音がどれほど聴感に影響するのかは怪しいが、アンプの負荷が減って、上の帯域に影響があり、その差が聴き取れるということもあり得る。
結果は、ややすっきりとしたような気もするという程度。それより、イコライジング量を増やしたことによる音質劣化が気になるので、高域にも少し手を入れることにした。ここしばらく高域をだら下がり(10kHz〜20kHz:-0.5dB、以降31.5kまで-1dB、90kまで-1.5dB)としていたのを調整無しにした。あわよくば注意点が低域から離れるような効果も目論んでみた。
この状態で一週間経つ。また導入から1ヶ月を越えたということもあり、SACDを何枚かまとめて聴いてみた。中でも、Oscar Peterson Trio / We Get Requestは、ベースの低域がDG-48時代に比べてコントロールされた鳴りとなった。以前は野放図というか音楽が大きくうねってはみ出すような感じが出ていたが、現在の状態も音がよく見えるようで悪くない。
DG-58のDAC部は、しなやかで張りのある中高域が特徴のようで、だんだんその表現に耳が慣れてきた気がする。