oppo BDP-105

oppo BDP-105JP
ブルーレイプレーヤーoppo BDP-105JPを購入した。
外観は前面パネルが立体的で我が強い。天板には放熱のスリット、大きいRが取られてこちらは鈍い。いずれもラック下に押し込めてしまえば、全身真っ黒ということもあり、思った以上に悪目立ちはしない。
脚はプラスチック。外してみると極薄で1個13gと非常にしょぼい。J1コーンで前1点、後ろ2点で、フローリングに直置きしたBDRボード上に設置した。
機能的にはビデオ部をオフにするPureAudioモードが嬉しい。また、USB接続されたメモリ内のファイルをWiFi経由でコントロールできるiアプリが便利だ。
ラインケーブル、電源ケーブルは常用するCardas Hexlink5c。S/PDIFケーブルはStereovox/HDXV
CDのS/PDIF出力の音は、高域はパリッとして張りがあり、低域は粘るような押しの強さがある。
ロックやフュージョン系に合う一方で、クラシック系では、何故か素っ気なく、活き活きとしない、鮮やかさがなく死んだ音に聴こえる。設置の仕方で変わるかとも思い、ラック上段のDP-100と置き換えてみても、ほとんど変化なし。
アナログアウトはDG-48を通したいのでやむなくAD変換。こちらも全体にデジタルアウトと同じ方向の音のようだ。
アイソレーショントランスNSIT-70R MKIIを咬ませてみる。特に低域で弾力がでる。ただし柔らかくなるわけではなく、溜めが効いて腰が入る感じ。どこか雑な印象も減った気がする。ピアノやヴァイオリンは当たりが柔らかく聴きやすい反面、ややツルツルする。全体に人工的な部分は拭いきれないようだ。ベールとまでは感じないが、いかにも剥き出しなダイレクト感や躍動感は減り、代わりにヒリ付く歪みも少なくなったということだろう。良いことばかりではない。
次に、PS Audio Ultimate Outletを試す。こちらはアイソレーショントランスで感じたマイナス面は表に出ず、かつ素の状態のアラを抑えて、品の良さに通じるどこか可愛らしい音となる。ドライに言えば単に歪みが減ったということなのかも知れない。
CD、SACDには現用機より優れた点は認められない。Blu-Ray AudioやDVD-Audio、USBのFLAC音源は刮目するような新しい感動はなさそう。これらは、S/PDIF出力はあるものの、16bit48kHzに落とされてしまうのが残念。今の状況では、AD変換のDG-48がネックになっている気もするので、AD部が刷新されるという新モデルDG-58の導入を待って聴き直してみたい。