QUAD 66CDの修理

中古で入手し、表示が消える不具合が出てから10年ほど仕舞い込んでいたQUAD 66CDを修理に出した。
実家で使っていたSONY CPD-X5000が再生不能となり、修理できるかも怪しいということで、66CDを復活させようと考えた。
QUADなら、いつでも修理可能だろうと放置していたのだが、正規代理店のロッキーは、2017年2月に66CDの修理受付を終了していて、購入した懇意のオーディオショップ経由で修理専門店に頼むことになった。
修理内容は、半田割れのための再半田、コンデンサ交換、スイッチとピックアップのクリーニングとのこと。軽微だが、原因特定や劣化部分のチェックなどの工賃で、料金は5万円弱。
電源ケーブルは2P眼鏡のため、オーディオテクニカの金メッキ眼鏡ケーブルを使用。RCA-XLRアダプターを介してCARDAS HEXLINK5C XLRでグライコのAccuphase DG-58にアナログ入力した。
一聴、違和感のないまともな音。ピアノが少し人工的に響くが、弦は艶やか。低域の制動がやや甘いのは、床にポン置きという設置法も影響しているだろう。
ESOTERIC P-0のように一音も漏らさず掬い取ろうという求道的なところがなく、音楽の美味しいところを自然体で提示するイメージで聴いていて心地良い。
デジタル出力も試す。StereoLab Tombo TronでDG-58に入力。傾向は同じで、少しキリッとして精確さを増す印象。
66CDのドライブは定評あるスイングアーム式のCDM4、DACは名機STUDER A730と同じマルチビットとのことで、今聴いても実に立派な音だった。