横長縦長

部屋を横長で使うか縦長で使うかという話。
縦長で使うと正面壁からスピーカーを大きく離すことができ、奥行きの表現が行える。横長だとどうしても正面壁が近く、奥行きは表現は浅く、相当に対策しないと前後表現が目茶苦茶になるようだ。
当然、縦長にすると左右壁の反射がある。左右に幅の狭い部屋で聴いているということは、たとえ目を瞑ったとしても聴いている間中頭から離れることなく意識されることになる。
結局、左右壁の問題と正面壁の問題とどちらが音楽を聴く上でより重大かの選択となるわけだ。
オーケストラなどは縦より横に長く横の認識の方が大切にも思える。もちろんステレオも左右で配置する。縦は重視しなくてもいいように思えるが、前方から迫る音に対して意識を集中させることになるので、左右壁より正面壁の反射の方が音楽を聴く上で重視せざるを得ないようだ。
最近は、特性的に横長の方が優れているようにいわれることが多いようだが、もっと大切なことが置き去りになっているような気がしてならない。