定在波シミュレータ

定在波シミュレータを使ってみた。
以前から存在を知ってはいたものの、部屋が狭くて動かす余地がなく試したのは多少広くなった今回が初。
スピーカー位置と聴取位置を色々と組み合わせてみる。細長い部屋の短辺に配置したいのだが、基本的にはどこに置いても厳しい状態は変わらない。その中でより良い場所を探すことになる。
全体の傾向はなかなか興味深い。スピーカーよりも聴取位置の前後が大きく効く。特に後方より部屋の中央に近付くと安定してくる。スピーカーは前方壁に近付けた方がより低域の乱れが収まるようだが、定在波以外の問題で現実的ではない。
また、試しに部屋の長辺にスピーカーを配置してみると、よく言われるように乱れは少なくなることも確認できた。以前の住居ではオーディオ以外の理由から長辺配置を実践して、左右より奥行きを重視したい自分の指向には合わないことがわかっている。
結果的に現在より聴取位置を280mm、スピーカー位置を240mm前方壁寄りに移動することにした。左右はとりあえず同じ。
まず聴取位置のみ変更するとで、全域、特に低域でよりくっきりとした音に変化したが、これはスピーカーまでの距離が近くなったことによる変化に思える。次にスピーカーを動かすと先の音質傾向を保ったままに音場の見晴らしが良くなった。小さな変化かも知れないが全体として一歩向上といえると思う。
今後は以前から使われていた奇数セッティング、1/3、1/5、1/7とその倍数。またカルダスセッティングなども参考にしつつ、まずは50mm、100mmという単位で調整したい。週に一度づつ位でスピーカーを移動して接地部の馴染みを待ち、様々なソースに対応できる位置を探っていきたい。