ジラール・ペルゴ/ヴィンテージ1999クロノグラフ

ジラール・ペルゴ ヴィンテージ1999ク
ジラールペルゴのヴィンテージ1999クロノグラフWGを購入した。
1945クロノグラフの限定モデルで1999年に発売されたようだ。発売当時はうまく資金が確保できずに購入を見送っていた曰く付きの時計で、いつかは手に入れたいと考えていた。今回程度の良い中古が適価で見つかったので購入した。
大胆で可愛らしい意匠のフェイスがデカ厚流行りの今となってはコンパクトなケースに収まっている。大きく弧を描くリーフ針は白く塗り込められ、マットブラックの軽く膨らんだ文字盤と静かに調和する。それらを建築物を思わせる重厚なケースが力強く包み込むというのが良い。
使用感だが、外周のレールインデックスが12,3,6,9時で途切れていて、かつ矩形の角の部分は分針から離れるので時刻合わせがやりにくく、また時刻も正確に読み取れないことが多い。以前フランクミュラーロングアイランドを使っていたが、インデックスは円形だったためそのように感じたことはなかった。考えてみると当たり前だが使ってみて初めて気が付いた。またジラール・ペルゴの特徴なのか、美錠が驚くほど薄くできている。力を入れると容易に曲げられると思う。本体の作りと比べて何とも軽薄なところに違和感がある。そしてそれも関係するのだろうがストラップの厚さが本体部から美錠部に掛けて急激に薄くなる。汎用のストラップは合わないのではないだろうか。