Ultimate Ears Triple.fi 10 Pro

Ultimate Ears Triple.fi 10 Pro
カナル型イヤフォン Ultimate Ears Triple.fi 10 Pro を購入した。夜通しPADのエンハンサーでエージングを進めてから聴き込んでみた。
プレーヤーは SONY PCM-D1 で、CDの非圧縮音源を聴く。張りのある中域。繊細でキレのある高域。件の低域はパワーリニアリティに優れている印象。ただしコントラバスマリンバなど特殊なものでは大音量とは言えない音量(耳が耐えられる程度)でユニットから歪みが出た。
低域よりのバランスではと危惧していたが、どちらかといえば中域の表現力が支配的か。低域の表現力が乏しい。
音色自体に特別な魅力はない。逆にいえば色付けの無いモニター調。中高域の付帯音の無さは部屋で聴く音とは明らかに異なっている。普段、如何に部屋の音を聞かされているのかが理解できて嫌になる。一方で20〜30Hz辺りの低周波領域を体感できないことにはどうしても喪失感がある。
さらなるエージングによって、しなやかで艶のある高域と、多彩な音色を描き分けできる低域が形成されるよう期待している。