BDR Shelfを購入した。パワーアンプJeff Rowland 8SPの下の黒御影石と入れ換え。この御影石、Jeff以前のMark Levinson 29Lの頃からなので、19年間も使ったことになる。
現在のカーボンファイバー多用のスピーカーを購入してから、いつか変えようと思っていた。非道い値上げがあって気持ちが折れたり、BDR社が受注をやめてしまったりで結局今になってしまったが、とにかく入手できたことが喜ばしい。
届いた製品の裏面には、1991年からという20周年記念のシールと、BDR Shelf Signatureと記された2種のシールが貼られていた。外観を眺める限りは14年前に購入して前段機器のラックの下に収まっているBDR Shelfと全く同じだった。
御影石と同サイズで特注。厚さもほとんど値段の変わらないShelf the Souceの誘惑を断ち切り、同じ20mmのShelfにしたので、聴取位置からの眺めは面白い程に変化がない。ただ、重さは御影石の21.2kgから10.3kgと半分以下になった。
音であるが、小さい音(ピアニシモ)が更に小さくなったように聴こえる一方、細部の表現はよく聴き取れる。そして、大きな音の背後にある小さい音もよく聴き取れるので、一聴、音量自体が大きくなったのかと感じる。やはり付帯音が音を濁らせていたようだ。もちろんBDRにも相応の付帯音はあるはずなので、多少と質の違いなのだろう。ダイナミックレンジの拡大は本当にありがたい。ちなみにアンプを退かした折に端子のクリーニングを行ったのだが、その音質差と比べても微差だった。
なお、発注時にメーカーから代理店経由で、どのように使うのかの確認があった。それによって何か仕様を変えたのだろうか。