Audience AU24 S/PDIF RCA

現用のNBS Monitor0 AES/EBUと比較した。
NBSではぱっつんぱっつんで張りがあり過ぎ、テンションが実際よりも高まる印象なのに対して、ニュートラルから若干分析的かと思える程度に引いた印象。NBSの過剰さはなく、より正統的と思えるもの。また以前借りたNordostバルハラのような目の覚めるような分離は聴こえない。
クラリネットがよりそれらしく聴こえる。音色の描き分けに優れるということか。鮮やかさが上がるというより露になる感じ。これ見よがしでないのが奥ゆかしい。ただし、かなり微差ではある。
オーケストラの低域が音塊というより空気のマスとして感じられる。ホールの音の質感には近いだろう。一方でポップス系では単に柔らかく軽くなってしまう。この辺りは判断が難しいところ。
低域の沈み込むようなレンジの広さは感じられず、伸びは控えめ。ただし低域に関してはS/PDIFとAES/EBUという伝送方式自体の差やプラグの音の違いが大きいのかも知れない。
ボーカルは同等。ピアノの音は歪み感がやや少なく、おとなしくなる。
ヴァイオリンは高域で少しだけツルツルした質感。金メッキの音か?
総じて生真面目なケーブルといえるのではないか。スピーカーケーブルやラインケーブルも揃えて聴いてみたいと思ってしまったといえばニュアンスが伝わるだろうか。