アレッシーコーヒーミル

by UBALDO PIAZZA
手動式コーヒーミルはアレッシーのものを使っている。ペアウッド製で1930年にデザインされたとある。展示品を安く購入したもので、一箇所、粒度調整用のパーツのメッキが剥がれているのが以前から気になっていたためパーツを取り寄せてみた。税込み315円。一昨年の8月から使っているのだが調べてみると使用感について言及していなかったので改めて書いてみる。
本体が小さく重くないために豆を挽く時に安定するよう上から押さえ付けてハンドルを回すことになる。反動があるために外箱上部の角が手に当たって少々痛い。豆の量は一度に二人分まで。ペーパードリップ用には粒度調整は一番細かい設定になるのだが、まれに豆によってはさらに細かくしたい場合があった。ペアウッドの表面は滑らかで、着いた粉が簡単に払えるのが良い。粉が溜まる引き出し部は前面は塗装されているものの、内側外側が塗装されておらず、使っている内に段々と黒ずんできている。無塗装なのは豆の油分で塗膜が変質するのを避けるためだろうか。
片手で掴めるサイズと重さ、そして使っていない時にも機能する見た目の美しさのため、前述の挽きにくさは許容できる範囲と考えている。生活空間にしっくりと収まって日々の暮らしを楽しく彩ってくれる。手元に完璧なデザインのものがあるとしたら最右翼のひとつかも知れない。