久しぶりにスピーカー位置を変えてみた。DG-48で補正したまま試聴していくというのは初めて。補正量は最小限なのでほとんど問題ないだろう。
変化をはっきり感じられるように、まず150mmそして300mm後方へと一気に移動。その後振り角も変えながら間を試す。後方への音場展開の自然さを狙っていたのだが、むしろ低音の出方の変化に耳が行く。以前よりすんなり気持ち良く低音が出てくる場所を特定し180mmとする。それに応じて聴取位置も180mm近付ける。
DG-48で補正していなければ最大の問題である80Hzの山が気になり他の部分に耳が行かない状態だったはずだ。これはイコライザの明らかなメリットだと思う。
次に幅を調整。60mm、120mmと狭めてみる。音がマッシヴになって塊感が出てくるが、左右の広がりは当然乏しくなり、ふと洞窟の中で聞いているような気もしてくる。こちらはバランスをみて80mmとする。
最後にレーザー墨出し器でスピーカーの垂直を気にしつつスパイク受けに均等に力が掛かるようにスパイクの高さを微調整する。
DG-48で測定してみると全域にわたって1〜2dBの細かい差が出ていて総じて悪化している。ただ最大の問題の低域は補正を軽くすべき方向に変化している。もっともこれは以前の測定結果から聴取位置を前にしたのが効いているはずだ。
聴感的には電源回りに手を入れてから何だか少しおとなしめなのが気になっていたのが、若干元気のある方向にシフトしたように思う。しばらくこのまま様子を見たい。