Stereolab Tombo Tron


Stereolab TomboシリーズのSPDIFケーブルTron 1.23mを購入した。Cable Company で2本、送料税込で391,150円。
これまで使っていた、Stereovox XV-Ultraや、その前に使っていたHDXVと同じ、Chris Sommovigoのデザイン。Sommovigoのケーブルを聴いたのはHDXVが初めてで、1万円半ばで手に入る安価な製品にも関わらず、それまで使っていた30万円のNBS Monitor0とほとんど変わらない音で驚いた。XV-Ultraも3万5千円程度と決して高価ではなかった。また、Stereovox以前にSommovigoの名を世に知らしめたIlluminati D-60も$400程だったそうなので、Tomboの$2,000という価格は飛び抜けている。外観は途中にスタビライザーのようなものが二ヶ所ある他は、XV-Ultraとあまり変わらない。ホームページの解説を見ても、大幅に価格の上がった理由はわからない。デジタルイコライザを使うため2本必要ということもあり、ずっと購入を躊躇していた。
注文から一ヶ月余りで納品。RCAタイプを発注したが、Stereovox時代と同じくBNCプラグにRCA変換アダプターが着いたものが届いた。ネット上には変換アダプターではなく立派そうなRCAプラグの付いた画像があるが、現在のホームページにはRCAへはアダプターで対応と確かに記述がある。RCAプラグの入手が不可能になったのか、あるいは他の理由があったのだろうか。また、シースの色も以前の白から、黒と濃い緑に変更になっていた。いずれにしても、製作年月日と本人のサインが入ったカードが同梱されている以上、この状態を受け入れるしかない。
肝心な音であるが、音量が上がり、抜けが良くなった。高域がやや強めに出て、細かい音が良く聴き取れる。HDXVのはち切れんばかりのテンションと、XV-Ultraのノイズの少なさという双方の良いとこ取りという感じだろうか。
以上はエージングを待ちながらTomboのみで様々なディスクを聴いた全体的な音の印象。数日後に、XV-Ultraと繋ぎ換えて比較しても、以下のように同じ方向のようだ。

マリンバ連弾 トラック8
XV-Ultraではうっすらベールが掛かり、柔らかい音。Tomboはすっきりしてキリッと音が立つ。

VITAMIN

VITAMIN

電気グルーヴ VITAMIN トラック2,3,4冒頭
Tomboは、音量が上がり、個々の音がよりくっきりと聴こえる。音場の見通しが良くなる。

大きな差ではないものの、明確に感じとることができる。音質の方向性は今までと同じで、進歩も認められるという状態となっている。これからエージングによる変化があるかは、もう少し時間をおいて判断したい。