べんてん

高田馬場にあるつけ麺の有名店。春休み中とはいえ、金曜の14時半に13人の行列だった。
すぐ脇の神田川の水面はどこから流れてきたのか桜の花びらが一杯。それを眺めつつ30分程待たされた。
つけ麺を食べた。つけ汁は脂甘辛酸いずれも出しゃばることなく、堂々として穏やか。非の打ち所がない。表面に大量に浮いた刻みネギが奥行きのある爽やかさを出し特徴的。同時に臭みも抑えているようだ。生の状態で350gもある麺がするすると胃の中に収まって行く。
最後にスープ割りを頼むと、今まで静かで穏やかだったつけ汁から、様々な旨み香りが華やかに広がり圧倒される。

  • -

使い込まれた暖簾が下から8〜9割も無くなって、なぜか暖簾の切れ間だった辺りが細く紐状に7本垂れ下がっている。狂騒の外界で行列する下種共と神聖な店内を区分する、それはまるでしめ縄ように見えた。