味の横綱

向島にあるタンメンが有名なラーメン店。麺の太さを二種類から選べる。タンメン太麺を食べた。
大量の野菜がそそり立っている。器が普通のサイズなので注意しないと崩れてしまうほど。といっても丼の下に受け皿があって安心ではある。最初から大きい丼を使えばいいのだが、そうすると視覚的な満足感が薄れてしまうだろう。
タンメンを目の前にして、15年以上前の下町特集の情報誌で紹介されていたのをやっと思い出した。
野菜のほとんどはモヤシでキャベツが少し混じり、なぜかワカメも入っている。ほとんど茹でただけで全く油っこくないので、さくさく食べられる。
スープはダイナミックな具の量に比べて意外なほどさっぱりした薄味。表面に浮いた胡麻油が香り強くアクセントになって後をひく。
麺は非常に太く捩れている。野菜との格闘で、麺までたどり着くのに時間が掛かっても、伸びる様子はなくしゃんとしている。さっぱりスープでも太麺の意味が確かにあったともいえる。