ガンダム

ガンダム立像を見た。場所がお台場なので当然海に向かって立っていると考え、最初に遠くから見えるであろう水上バスのルートを調べてみた。お台場行きだと手前で降ろされてしまう。ガンダムプロジェクトの公式サイトを見るとアクセス手段として水上バスの「船の科学館ライン」が載っている。会場を過ぎて船の科学館まで行くということなので必ず正対できるだろう。
時刻表を調べようと水上バスのホームページを見ると、なぜかそのルートは載っていない。調べるうちに、昨年の9月に廃止されたことがわかった。しかしこれだけの大イベントであるので臨時便が出ている可能性もあると思い、電話で確認するとやはり運行していないといわれてがっかり。
結局、鉄道で行ってみた。あろうことか海に背を向けて立っていた。ゆりかもめからはちょうど良い角度で眺めることができる。海とその向こうのビル群を背にして見られるようにという考えだろうか。
実物を見た第一印象は「白くはない」というもの。小雨まじりの曇天ということもあったのかも知れないが、幾つかのグレーの色が混じって全体としては複雑な色の組み合わせが印象に残った。おもちゃっぽさは皆無。こういうものが存在しても何の不思議もない。顔を覗かせるナット類やマニュアルリリースのための部材と記述が数多くあり何だか凄みがある。人々の思いを裏切ることなく答えを出すことに挑戦した製作関係者は良い仕事をしたと思う。
これまで一体どれ位のガンダムの模型が作られてきたのだろう。億は軽く越えているだろう。現代では仏像やキリスト像よりも多いのかも知れない。それらの頂点としてもはや神懸かった存在となっているように段々と感じられてきた。仁王像などと同様のもの、あるいは多くの現代人にとってはそれ以上の存在なのかも知れない。