鶴丸食堂

岐阜県大垣の老舗食堂。店の外観も味わい深いが、店内も見事。昭和にタイムスリップする。そして座っていると自分がまさにその時代に生きているような一体感が沸き起こる。うどん、丼物中心のメニュー。ラーメンを食べた。
スープは淡い節の出汁。化学調味料に頼らない慈味がある。うどんと共用だろうか。一方の麺は中細縮れのど真ん中な中華そば。煮豚は豚バラを薄切りにして湯がいたようなさっぱり味。鳴門替わりの蒲鉾に地方色を感じる。
小津安二郎の1952年公開の映画「お茶漬けの味」で、20代の鶴田浩二がラーメンを気持ち良くお代わりするシーンをふと思い出した。そんなことが2014年でも違和感なしに行える店でありラーメンだ。